今回のASHでは現在作成中のAPLに対する基礎データを作成していく上で重要なgemtuzumab
ozogamicin(GO)の有効性に関して、市販後調査結果をJALSG関連施設を中心に解析し発表した。
GOはAMLを対象たしたSWOG
S0106試験で有効性が証明できず、米国Phizer社が承認を取り下げた経緯がある。
しかしながら、CBF白血病を中心にその有効性を十分に解析されてはいない。
一方、GOは本邦では使用可能であり、特にAPLでは有効性期待される報告が散見される。
前方向研究は乏しいため、これまでの市販後調査の結
果を解析した。図に示すように、
APLでは完全寛解率と全生存率でAMLに比較して有意に優れた成績が認められた。
APLは既にATRA、亜ヒ酸、
Am80と有効な治療方法が報告されているが、GOは成績をさらに向上させる
key
drugになりうると考えられ、本剤を使用した前方向試験が必要であると思われた。
会場では、亜ヒ酸の治療歴や高齢者への有効性、そして再発回数などに関して興味がもたれ、
質問がよせられた。