Outcomes of Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation for AML patients
Registered in Prospective Study
石山 謙、大竹茂樹、坂巻 壽、宮崎泰司、宮脇修一、大西一功、直江知樹、Japan Adult Leukemia Study Group(JALSG)
石山 謙 先生(都立大塚病院 血液内科)
ASH2013ポスター報告 都立大塚病院血液内科 石山 謙
背景
急性骨髄性白血病(AML)に対する移植ガイドラインでは予後良好群を除き同種造血幹細胞移植(同種移植)の適応があるが、これまでに構築されたエビデンスは後方視的研究に基づく知見が多く、選択バイアスの影響が免れ得ない。そこで今回、日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)が行った前方視的研究への登録症例を解析し、AMLへの移植適応を検証した。
対象と方法
AML97研究またはAML201研究に登録されたde novo
AML症例(それぞれ823名、1064名)を対象とし、同種移植を受けた症例の予後を検討した。
結果
同種移植症例はAML97、AML201でそれぞれ281例、487例であった。移植時病期は第一寛解期(1CR)、第一再発期(1rel)以降および初回非寛解がそれぞれ262例、442例、64例で、3年推定全生存率(3yOS)は68%、50%、25%であった。染色体予後中間群・不良群における1CRとそれ以外の病期の比較では1CRが有意に優れていたが(3yOS 68% vs. 41%、p<0.0001)、1CRと1relまたは2CRでは成績に差がみられなかった(3yOS 68%
vs. 54%、p=0.15)。また再発に対する移植成績は、再寛解が得られた症例では3yOS
76%と良好で、再寛解が得られない症例も非移植症例に比し有意に良好であった(3yOS 22% vs.
11%、p<0.003)。再発症例および初回非寛解例に対する同種移植による予後の改善は、染色体予後リスクが良好、中間、不良のいずれの群においても有意に認められた。
結語
再発症例および初回非寛解例に対する同種移植の有用性が確認された。CR2移植の5yOSはCR1移植に劣らないが、再寛解が
得られなかった場合の予後はCR1移植と比べ有意に劣るため、現時点ではCR1での同種移植が推奨される。