The Society of Hematological Malignancies (SOHO)への若手研究者派遣
SOHOは極く最近、MD Anderson Cancer Center (MDACC)のDepartment of Leukemiaが中心となって設立された学会です。御歳87歳にもかかわらず現在も病棟回診をされているというDr. Emil J Freireich をActing Presidentにいだき、Dr.
Hagop Kantarjian がSecretary、 Dr. Michael J. KeatingがDirectorを務めていますが、実質上の責任者はDr. Kantarjianであり、Clinical Lymphoma, Myeloma & Leukemia(IF:1.9)がofficial journalです。
1967~1969年に、Dr. Emil
J Freireichならびに後にBostonのDana-Farber Cancer Center長として移籍したDr.
Emil Freiの二人が新設したDepartment of Developmental TherapeuticsにおいてClinical
Fellowとして勃興期のがん化学療法を勉強して以来、MDACC のLeukemiaグループと親交のある私は、SOHOのSteering Committeeの一員に招かれ、昨年度の第1回から参加をしています。
血液腫瘍分野における若手臨床研究者を育てるのも本学会の目的の一つであり、日本からは、第1回目の昨年は1名、今年は2名の若手血液腫瘍医を旅費と宿泊費(ただし、個室希望者は半額負担)ならびに演題を提出し採用されれば学会登録費も無料という好条件で招待してくれます。一般病院を含め、JALSG活動に貢献されている施設を中心に推薦を依頼し、今年は下記の報告書にある2名の若手に参加していただきました。来年は推薦枠が増える可能性もあるとのことですので、JALSG参加施設の中から、JALSG-NPOによるASH参加援助と共に、報告書にもあるSOHOの特色を鑑み、臨床に熱心な若手腫瘍医を派遣し、血液腫瘍臨床の最先端を学んでいただくと共に、グローバルな観点から見たわが国の臨床研究のあり方と今後の方向を考える機会を体験していただきたいと願っています。