SOHO2019に参加して
私はこのたび、2019年9月11日から14日に米国Texas州Houstonで開催されたSociety of Hematologic Oncology (SOHO) annual meeting 2019に参加させて頂きました。
SOHOは今年で7回目の開催ということで比較的歴史の新しい学会のようですが、米国のみならず欧州, アジアなど世界各国から多くの医師が参加され、その数は年々増しているとのことで、会場は活気に満ちあふれていました。また、女性医師が多かったことも印象的で、中にはお子さんを連れて参加されている方もおり、世界における女性医師の活躍も実感することができました。
学会は3日間半、早朝から夜遅くまで造血器腫瘍について学ぶというとても濃密なものでした。白血病からリンパ腫, 多発性骨髄腫など各疾患について多くのセッションが準備されており、通常であればこれら全ての講義に参加するのは難しいと思われますが、会場が集約されているため、様々な疾患に関して講義を聴くことができました。私は血液内科医となって2年目で、また、語彙力も決して高くないため、講義での内容をその場で理解するには難を極めましたが、あとでSOHOのonlineでスライドを見返すことができるため、のちにじっくりと理解を深めることができることもこの学会の魅力のひとつと感じます。
また、1日目の夜にはポスター発表があり、初めての国際学会での発表ということでかなり緊張して参加しましたが、会場は多くの参加者が互いに情報交換をされる様子で賑わい、その雰囲気の中で気持ちも落ち着き楽しむことができました。他の発表者の方のポスターもじっくりと拝見でき、とても勉強になりました。
3日間半、とても貴重な経験をさせて頂きました。最後になりますが、このような機会を頂きました愛知県がんセンター名誉総長の大野竜三先生に心から感謝を申し上げます。今回の経験を日本での日々の診療に生かせるよう、今後も精進していきたいと思います。