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大橋 卓馬 先生(横浜市立大学大学附属市民総合医療センター 血液内科)

このたびJALSG Young Investigator ASH Travel Awardのご厚意をいただき、第60回米国血液学会に参加させていただきました。

はじめての国際学会への参加となり月並みな感想ではありますが、やはりその規模の大きさにたいへん驚かされました。私自身、血液の分野を学び始めてまだ時は浅いですが、理解が深まるに連れてその面白さを少しずつではありますが理解できてきた時相での今回の機会でしたため、世界における血液分野の盛り上がりや最先端の動向に触れることができたことは非常に刺激に富み、日々の診療や研究に向かうにあたって動機づけられるもので大変貴重な経験になりました。

また自身の発表はなかったのですが、現地で日本人の先生方の数々の発表を拝聴させていただき、そのような場に自分も積極的に参加できるようになりたいとの思いを強く持ちました。

 

今回私は骨髄腫に関連した演題を主に聞きましたが、K-RASからN-RASへ遺伝子変異が移行しBRAF変異に関与する基礎的な話題から、新規薬剤の臨床試験、smolderingMMへの治療導入、昨今話題の免疫療法の成績など非常に多岐にわたり刺激的な発表を聞くことができました。

 

日々の診療にて頭を悩まされている骨髄腫診療で、近年は新規の治療が多々登場している分野ですが以前克服には至っておらず、本学会で得た知見を踏まえ今後の診療や研究に励んで行きたい所存です。

 

最後になりますが、今回このような機会を与えてくださった諸先生方及び関係者の方々、留守中の診療を請け負っていただいた先生方に深謝し、学会報告とさせていただきます。誠にありがとうございました。

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