この度はこの度は JALSG Young Investigator
ASH Travel Award 2018 に選出していただき、60th ASH Annual Meetingに参加させていただく機会をいただけたことを、心から感謝申し上げます。ここに簡単ではありますが、学会参加報告をさせていただきます。
私自身ASHへの参加は初めてだったのですが、非常に幅広い分野での多くの演題があり、あまりの規模の大きさに驚かされました。会場も広く、ある程度何を見たいのかを予習して予定を組まないといけないことが分かっておらず、初日は慣れることだけで精一杯でしたが、徐々に慣れてきて楽しむことができました。時差ボケがかなりつらく、質問をあまり多くはできなかったことが反省点でしたので、この点について次回は改善したいと思います。
私はここ数年移植をメインに臨床・研究をさせていただいていますが、移植よりも新薬やCAR-T療法などでいかに移植を行わないで治療をするかに主眼が置かれており、残念ながらそれほど移植のセッションは盛り上がりを見せていませんでした。そしてoralは前向き試験とゲノムを扱った研究がほとんどであったように感じたのも非常に印象的でした。日本の臨床研究を取り巻く環境を考えると、このままでは生き残っていけないという危機感を強く感じますが、今回多施設共同研究であるCEDMIC試験について当科の木村先生よりoralで発表があったように、日本でも力を合わせれば(かつ面白い研究であれば)よい研究を発信できるという可能性も感じることができました。この貴重な経験を生かして今後の自分の研究の糧にできればと思います。
最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださいましたJALSG、事務局のスタッフの皆様、そして送り出していただきました神田教授とラボや病棟の先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。