この度は、JALSGの御支援を賜り、2018年12月1日から4日までサンディエゴで開催された第60回ASH Annual Meeting and Expositionに参加させて頂きました。初めての国際学会であり、非常に刺激的な体験をさせて頂きました。日本にいては聞くことの出来ない疾患に関する分野など非常に多彩な内容を扱っており、様々な国籍の方々も参加し、さらに会場が迷子になるほど広く、周辺のホテルとも提携をして盛り上げており一大イベントのようでした。その中で血液学の分野での驚くような新たな知見を触れる事もでき非常に刺激的で興味深くあると同時に、血液学の更なる発展へのエネルギーを感じる事が出来ました。
非常に興味深い内容がたくさんありましたが、第3相試験の環状鉄芽球を伴った低リスクから中間リスクまでのMDSに対してLuspaterceptが赤血球輸血の頻度を大きく減らすという発表は興味深く、今後のMDSの治療戦略に組み込まれ、日本でも使用されていくのだと感じました。このように今後の治療に影響を大きく与える新たな発表だけでなく、その分野の専門の先生が講演する教育講演も非常に参考になりました。あまり教科書に記載のない肥満細胞種やキャッスルマン病などの現在の考え方などを教育講演で聞くことができ、さまざまな分野を広く扱っているASHだからこそ出来るのではないかなと感じました。
JALSG機構の先生方の御食事会では、米国という環境もあるかもしれませんがどの先生方もASHに参加する事を心から楽しそうにしており、知識への飽くなき探究心を感じられました。今後は研究なども行い、より血液学の知識を得て、更に学会を楽しめるようになれればと感じました。
最後になりますが、このような機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。