研究事務局:早川 文彦(名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学)
今回JALSGでは、成人急性リンパ芽球性白血病(ALL)の発症の原因となる遺伝子異常、及び重篤な有害事象の発症につながる遺伝子多型性を調べるために上記研究を計画しております。使用する遺伝子検体は以前に行われた臨床研究において同意のもと収集されたもので、対象症例は下記の通りです。このお知らせは、対象となる遺伝子検体の提供者の皆様に、研究の概要をお知らせするものです。
【研究の目的】成人ALLの発症の原因となる遺伝子異常、及び重篤な有害事象の発症につながる遺伝子多型性を調べるために行います。この研究の成果がALLの発症の原因の解明や、治療反応の予測、重大な副作用の発生の予測に役立つ可能性があります。
【対象症例】2002年〜2010年に25歳以上(発症時)のALLに対して行われたJALSG ALL-202O試験への登録症例で、登録時に随伴研究「ALLの病型診断および病態解明のための遺伝子研究」への参加と残余検体の保存にご同意いただいている方。
【研究の方法】上記の随伴研究にご同意いただいている方は登録時に白血病細胞の遺伝子を抽出、保存させていただいております。今回の研究では登録当時は開発されていなかった技術を用いて、抽出されている遺伝子全ての異常を網羅的に調べさせていただく予定です。調べられた遺伝子の異常の有無と、治療への反応性、副作用の重症度などの臨床情報を合わせて解析し、遺伝子の異常とこれらの関係を調べます。解析にあたっては連結不可能匿名化という手法を用いて個人情報と切り離し、遺伝子が誰のものか分からない状態にして解析します。したがいまして、今回の研究に同意いただけない場合でも検体が誰のものかわからない連結不可能匿名化をしていますので、同意を撤回して研究を取りやめることはできないことをご了解ください。
【研究についての問い合わせ先】上記対象症例に該当する方で、提供いただいた検体がどのような研究に用いられ、自分に何か影響があるかなどさらに詳しくお知りになりたい方は、下記連絡先までご連絡ください。