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AML-87 | AML-89 | AML-92 | AML-92&95 | APL-97 | |
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化学療法のみ |
の時代 | ATRA | の導入 | ATRA併用 化学療法 | |
症例数 |
45 |
64 |
196 |
369 |
304 |
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完全寛解率(%) | 80 | 70 | 88 | 90 | A88~98 (A~D各群) |
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Event Free Survival(%) |
32 | 32 | 52 | 52 | 67 |
急性前骨髄球性白血病
JALSG急性前骨髄球性白血病(APL)の治療成績
● APLの治療成績は、ATRAが導入されてから飛躍的に
向上した。JALSGの研究においてもATRAを導入したAML
92から、無病生存率は格段に改善されている。
● AML92の解析では、診断時の白血球数が10,000/μl
以上と未満で予後に有意差があることが判明した。
(6年時のEFSが57% vs 38%;p=0.0001)これよりAPL97より、AMLの中で独立した治療研究とし、寛解導入時の白血球数による4群の層別化を行った。
向上した。JALSGの研究においてもATRAを導入したAML
92から、無病生存率は格段に改善されている。
● AML92の解析では、診断時の白血球数が10,000/μl
以上と未満で予後に有意差があることが判明した。
(6年時のEFSが57% vs 38%;p=0.0001)これよりAPL97より、AMLの中で独立した治療研究とし、寛解導入時の白血球数による4群の層別化を行った。
N Asou, et al: Cancer Chemother Pharmacol 48: S65-71, 2001
JALSG APL-97 Study
JALSG APL-97 Studyの結果
(1997年5月~2002年6月)
● 白血球数の多いC群が、完全寛解率、RA症候群、再発率とも成績不良である。
再発(%) | ||||
82 (32%) | 80 (98%) | 16 (19%) | 6 (8%) | |
63 (25%) | 62 (98%) | 9 (14%) | 7 (11%) | |
51 (20%) | 45 (88%) | 14 (27%) | 13 (29%) | |
A→D 56,B→D 3,C→D |
60 (23%) | 57 (95%) | 8 (13%) | 10 (18%) |
256 | 244 (95%) | 47 (18%) | 36 (15%) |
PML/RARαによる微少残存病変の動態
● 寛解導入終了時に約50%、地固め終了時にはほぼ100%の症例で陰性化している。
診断時 |
寛解導入終了時 |
地固め終了時 |
地維持療法終了時 |
|
PML/RARα (+) | 240 (99%) | 61 (50%) | 0 (0%) | 2 |
ML/RARα (-) | 3 (1.2%) | 60 (50%) | 220 (100%) | 31 |
不明 | 27 | 112 | 6 | 17 |
APL97 での寛解導入時の治療群別Event free survival
(2002年6月)
● 診断時白血球の少ない(3000/μl未満)A群が最も優れている。
● 続いて、3000 /μl以上10000 /μl未満のB群が良好で、10000 /μl以上のC群が最も予後不良である。
● A群で治療中、白血球増加をきたし化学療法を追加したD群は、C群と同様に予後不良である。
APL97全例でのOverall survivalとEvent free survival
(2002年6月)
● 再発は36 / 244例中 (15%)にみられた
● 再発は治療開始後1年目から3年目に多くみられる。
● この時期は、地固め療法を終了し維持療法から治療終了後にあたる時期である。